最近はやりのカメレオン俳優って言葉。
これは、役にあわせて変幻自在に姿形を変える俳優ということですよね。
カメレオン俳優として評価されているのは、
綾野剛、山田孝之、松山ケンイチ、菅田将輝など。
これって、今をときめく旬の俳優ほとんど当てはまってますね。
今の風潮はそういう役者が人気も評価もされる時代なんでしょうか。
スポンサーリンク
目次
カメレオン俳優の元祖はロバート・デ・ニーロ
こういった役柄にあわせて、髪型はもちろん、体重も増減して徹底的になりきる役者の元祖は、ハリウッドの名優ロバート・デ・ニーロではないでしょうか。
今回はこのロバート・デ・ニーロの強烈な役作り伝説について紹介していきます。
タクシードライバー
デ・ニーロの出世作であるマーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー」では、ニューヨークのタクシードライバー役を演じるということで、実際にタクシーの運転手として数週間勤務して、撮影に臨んだ。また主人公が不眠症ということで15キロに減量を行った。
レイジング・ブル
オスカーを撮った「レイジング・ブル」では、世界チャンピオンのボクサーを演じるにあたって、強烈な筋肉の鎧をまとい、また引退後の主人公にあわせて、25キロ増量して撮影。25キロを数か月で太ってみせた。
ディアハンター
アカデミー賞作品賞獲得の「ディアハンター」では、役柄にあわせて、ピッツバーグという田舎町で名前を偽って生活し、鉄工所で働こうとしたが拒否されたという。
ゴッドファーザーPartⅡ
「ゴッドファーザーPartⅡ」ではシシリー島で生活し、シシリア訛りのイタリア語を覚えた。
アンタッチャブル
「アンタッチャブル」では、アル・カポネに似せるため、髪の毛を抜いてはげ頭にする。次作の撮影スケジュールの為に体は太れなかったので顔だけ太る。
ワンス・アポン・ア・タイム・アメリカ
「ワンス・アポン・ア・タイム・アメリカ」ではユダヤ人の家庭にホームステイした。
その他、約つくりのための体重の増減は当たり前。
こういう徹底的に約作りを行うことを「デニーロアプローチ」と呼ぶ。
スポンサーリンク
日本も負けてはいないが…
故・松田優作もデ・ニーロをリスペクトし、壮絶な約作りを行った。
「野獣死すべし」では奥歯を4本抜いて激やせで撮影した。
その他、鈴木亮平は40日間で体重30キロ増。
北村一輝は歯を9本抜く。
三國連太郎も歯を10本。
堤真一は髪の毛を抜く。
女性では戸田恵梨香のデニーロ・アプローチも話題になった。
日本の俳優も頑張っているが、ハリウッド俳優と比べると中途半端に感じてしまいがち。
しかしこれは訳があって、日本の映画界は契約の時点で役作りの期間を与えられない為仕方がないらしい。ハリウッドは役作りの期間もしっかりお仕事としてお金がもらえるのだろう。
こういったデ・ニーロ・アプローチは真面目な日本人に本格的にやったら、ととんでもないことになりそうだ。
スポンサーリンク