11月1日から、ビットコインが過去最高値を更新し、現在も爆走中。一時は17%アップし、前人未踏の80万円台を越えていった。
要因としてはやはり、Segwit2x時にBTCを保有していればB2Xが自動的に付与されるという約束が買いをあげていると思われるが、それよりも大きな要因としては世界最大のデリバティブ取引所運営会社の米CMEグループが年内にもビットコイン先物を上場すると発表したことによる価格の沸騰が多くを占めているのではないでしょうか。
そして、その劇的ともいえるビットコインの爆上げの影に隠れながらも、したたかに価格をあげていたアルトコインがあったのです。
それが、ビットコインキャッシュでした。
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目次
なぜビットコインキャッシュは上がったのか?
8月1日に誕生したビットコインキャッシュ。
ジハン・ウー氏がマイニング市場を独占すべく?ハードフォークという形で誕生した仮想通貨ですが、
その後、値段としっかりつけて推移し、11月11日現在では約93,000円の価値を持つアルトコインとなっています。
11月に入りビットコイン(BTC)の爆上げで目立ちはしていなかったものの、着実に価格を上げて行ったビットコインキャッシュ。気が付けば45%アップというとんでもない高騰になっていた。
私もまったくノーマークであった突然のキャッシュの高騰に、
「こんなん、どうやって読むん?無理無理!」
とさじを投げてしまいそうになったのですが、
やはり何かファンダメンタルズ的な要因があるはずと、アンテナを張り切れていないだけだと反省し、初心に戻って調べてみました。
マイニングのディフェカルティ調整のアルゴリズム修正をしたアップデート
その要因としては、マイニングのディフェカルティ調整のアルゴリズム修正をしたアップデート(ハードフォーク)が
11月14日に控えていることからの上げであったのだ。
簡単にいうと、ビットコインキャッシュは11月14日にハードフォークするのだ。
しかし、ハードフォークといっても分裂するのではなく、
マイナーチェンジをして機能的価値を高める、つまりアップデートのようなハードフォークなのです。
イーサリアムもこのアップデート型ハードフォークですね。現在は第三弾のメトロポリスまで完了しています。
どういうところがパワーアップするのか?
先ほどの難しい言い回し「マイニングのディフェカルティ調整のアルゴリズム修正」というのは、
ビットコインキャッシュは、マイニング時に、ライバルが増えて計算が難しくなってきた場合、自動的にビットコインキャッシュのマイニングからビットコインのマイニングへと切り替わる仕組みになっている。
そうすると、必然的にキャッシュをマイニングしている人が少なくなっていき、送金詰まりを度々起こしたりしていた。
それを解決する手段として今回のハードフォークが行われるという訳だったのだ。
これはなかなかのプラス要因ですね。
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マイナーが価格を操作する?
そしてこれはまことしやかに噂されていることなのですが、
11月10日にビットコインの難易度調整がある。その時にビットコイン(BTC)のマイナーが、ビットコインキャッシュ(BTH)に多数流れるのではないか?という都市伝説的な噂である。
難易度調整って?
それを踏まえて、つまりとういうことか?と言いますと、
11月10日の調整までにビットコインを大量にマイニングしておいて、ビットコインのディフィカルティーを上げるだけ上げておいて、(掘る人が居れば居るほど、計算が難しくなりマイニングの難易度が上がる)
マイニングで得たビットコインは10日までに高値のうちに売ってしまい、そのお金でビットコインキャッシュを買いまくる。
そういうことが起こると、結果、マイナーがビットコインの価格を操ってひと儲けしやがった!ということになるのです。
嘘が本当かはさておき、これにより群集心理はどう動くのか?
この噂はネットでは結構広がっており、もしかすると、本当に起こるかどうかは別として、
この情報をたくさんの人が知っていることにより、投資家の大衆心理に基づいて、
ビットコインの価格を一時的に大きく下げることになるかもしれません。
違う理由でビットコインが下げたとしても、売りが売りを呼んで大暴落になるシナリオは十分に考えられます。
これにより、一時的ではあるものの、ビットコインキャッシュの価格が上がることにより、本当にマイナーたちが「キャッシュを掘ってるほうが儲かるわ!」となり始めたら、嘘が本当になったという世にも奇妙な物語になってしまうのである。
参考動画「神王TV」